映画『アンドリューNDR114』を観る 

この映画は、ロボットが自我に目覚めてしまって、
人間になりたくて、ロボットである自分を受け入れたくないのだが、
それでもどうにもならないという葛藤を描いている。
実は、この映画はロボットが将来こんなことになって、
こんな生活を人間が送るようになる、というような話ではない。
もっと哲学的な話だ。
ロビン・ウィリアムズ扮するアンドリューの口を借りて
人として生きることの素晴らしさを語らせることによって、
「人間とは何か」という壮大なテーマを投げている。
人間の生理現象や感情の起伏、性にまつわることまで、
アンドリューの言葉によって、ハッとさせられるものがある。
なるほど、確かにそうだよねと。
ロボットに改めて言われてみないとわからないんですね。
劇中の人間たちもぼくも。