いい壁紙でしょう?

ぼくはケータイの待ち受け画面、通称「壁紙」を
自宅の壁に張ってある本当の壁紙を写真に撮って、
〝壁紙〟に設定している。
本物の壁紙をわざわざ写真に撮ったわけだ。
理由?
いや、ただ、おもしろいかなと思ったので。
会う人会う人にケータイの話になったら、
すかさずこの壁紙を見せている。
「は? 壁紙…」
「ふーん、壁紙を壁紙にねえ」
「で?」
人々の反応はさまざまだ。
だが、先日、24歳の女性はこれがツボにはまったらしく、
「アハハハハハハハハハ、壁紙を壁紙って…」
などと、必要以上に笑ってくれた。
それが午前2時ぐらいのことだったからかもしれないが、
こちらの期待以上に笑うと、こっちはバカにされて
いるのではないかと、不安な気持ちになる。
笑わせようとしたのに、実は笑われているのではないか、と。
まあいい、その人に笑いを届けられた、ただそれだけで。