セルフのガソリンスタンドが好き

もう「セルフ」の文字を見ただけで、「入んなきゃ」
と思ってしまうんですね。
私、セルフのガソリンスタンドが大好きなんですよ。
どうしてああいうたのしいことを、アルバイトなんかに
やらせていたんだ、なんで早くあの楽しみを我々に
分け与えてくれなかったんだ、とさえ思いますね。
何がたのしいって、ゴーってガソリンがタンクに
吸い込まれていくところがいい。
満タンという言葉がいい。
ところで、満タンのタンは「タンク」の略なのだろうか。
満杯のタンクということなのだろうか。
誰が最初に満タンといいだしたのだろうか。
そんなことはいいとして、おつりが出てくるのもたのしい。
あの機械の、「ほらよ、もってきな」とでもいったような
無造作な感じがとてもいい。
こっちはちょっと卑屈になって、
「小銭を拾わせていただきます、だんなさま」
という感じになるのがいい。