コラテラル 

トム・クルーズの初の悪役作品というのだけが、
この映画の宣伝文句となっている。
感情を殺した役が似合ってて、ラスト・サムライよりは
断然かっこよかった。いや、かっこよすぎた。
『ヒート』を撮ったマイケル・マン監督の作品なのだが、
やはり銃撃戦が他の映画とは違う。
あれって実弾の音なんじゃないかな
と思わせるぐらいの迫力があるのだ。
トム演じる殺し屋とタクシードライバーの会話に、
誰もが考えさせられる印象的なフレーズがあった。
そういうのがひとつあっただけで、
「ああ、この映画を観てよかった」と思える。