大脱走

第二次大戦中捕虜になった英兵、米兵が脱走するのだが、
他の戦争映画、とくに『シンドラーのリスト』とか
ライフ・イズ・ビューティフル』といった収容所もの
を観たあとにこれを観ると、あまりの落差に
拍子抜けしてしまう。
とにかく、捕虜たちが楽観的なのだ。
たばこは吸うわ、コーヒー、チョコレートなど
嗜好品もばんばん食す。
ストーリーには枷がないとおもしろくないのだけど、
彼らにはどうしても脱出しなければならない
動機が見えてこない。
そして、脱出して祖国の使命を達するとか、家族に会う
という動機も薄いような気がしてどうもしっくりこない。
けど、そういう映画なのだと思ってみてみると、
草原をバイクで疾走するシーンなど
ダイナミックでなかなかよろしい。