フランスのモノクロ映画だが、これはおもしろかった!
ひさびさによかった!
何がよかったって、ラストもいいのだけれど、
刑務所を脱走する過程がハラハラドキドキで、
同じ〝脱走モノ〟の『大脱走』もおもしろかったのだが、
こっちのほうが好き。
脱走方法は単純。
ただ掘るのみ。
掘って、掘って、掘りまくるのだ。
どうも刑務所に入ると〝ほる〟のが好きになるらしい。
そして、自分も囚人になったつもりで
がんばれ、がんばれ、と励ましてしまう。
この映画、脱走は社会的に悪なのだが、ラストシーンでは
社会的悪に対して善と思える行動を取る人間に
複雑な感情をもってしまう。
「善と悪」簡単にはわりきれないもののようだ。