自然は予測できない

苦情を言う人っているじゃないですか。
テレビ局とか行政とか、とりあえずあんまし怖そうな
とこじゃなくて、文句言わなそうなところに。
家電とかのクレーマーとかもそうなんでしょうけど、
天気予報がはずれたと言って、苦情の電話入れたという人が
かなりたくさんいるようなんですよ。
ああいう人はどういう考えなんでしょうね。
水害にあった人とかも、避難勧告が行政からなかった
と言って怒る。
でもね、自然現象を予測するなんていうことは
不可能だと思っておいたほうがいい。
自然で起こることをすべて予想がつくなんてことは
ありえない。それは人間の傲慢というものだ。
地震だって、短いスパンで起こるものは比較的予想しやすい
らしいのだが、400年とか500年周期で起こる地震
まず予測は不可能らしい。
昔の人は、前日の夕日や夜空を見て明日の天気を予想
したし、水の音や匂いで土砂崩れを察知した。
ところがなんでも気象庁や行政のせいにするように
なったから、誰も空を見なくなったし、水の音や匂いも
感じられなくなった。
もはやこれはもう退行というしかないですね。
それはさておき、苦情を入れる人は、本当は天気予報がはずれた
から怒っているのではないと思う。
怒りの元となる理由が別にあって、その怒りのはけ口を
行政など、文句の言いやすいところに求めているのだと思う。
かわいそうなのは、苦情の対応をする人たちだ。
他人にそのストレスのはけ口を求めるわけにもいかず、
黙って耐えるしかない。彼らには心から同情する。