ウサギは美味しい!? 

童謡「ふるさと」
「うさぎおいし かのやま」
を聞いて、子どもは
「ウサギ美味しいかと思った〜」なんていったりする。
「おいし」は、美味しいじゃないんだよ〜、「追いし」だよ〜
なんていったのだが、はて、待てよと思った。
あながち間違っていないのではないか。
この「ふるさと」の歌ができたのは、大正時代。
よく知られるようになったのは昭和になってかららしい。
これらの時代に懐かしいといっているのなら、
それは明治以降のことだろう。
そうなると、ウサギを食べていたのは間違いない。
何より、「追って」いたのは、食べるためなのだ。
すると、ウサギを「追い」し、捕まえ、食べて、
「美味し」だったのに違いない。
そこで、「ウサギの美味しいあの山」と懐かしく歌っても
不思議ではない。
いま食べられるウサギはほとんどいなくなってしまった。
オオカミはいなくなったし、ワシやタカなどの大型の猛禽類
そんなにいるとは思えない。
シカが増えたように野ウサギももっといてもいいのだがなあ。