自らすすんで

しっかり働いてしっかり休む。
いま日本が目指している働き方、休み方は
ヨーロッパ型を手本としているのだと思う。
いまもっとも休暇が多いのがドイツらしい。
ドイツはひとりあたりGDPも高い。
そういえば、京都の町屋に素泊まりしたときに会った
ドイツ人女性3人は、教師やら薬剤師やら、
普通の職についていながら、2週間のバカンスで
日本にやってきているとのことだった。
そういう人は多いに違いないが、それがすべてではないだろう。
どこの国でもおそらく、眠る時間を削って
仕事をしている人はいる。
でも、それを「人に言われてやっているか」
「自分でやりたくてやっているか」で大きく違う。
日本では前者が多い。
ヨーロッパではいわゆるホワイトカラーとブルーカラー
しっかり分かれていて、ホワイトカラーは自分でやりたくて
長時間労働をしていると思う。
働くことが贖罪であるという考えもキリスト教の国には強い。
一方で、仕事は自己実現のためのひとつという考えもある。
日本は、「贖罪だから仕事は仕事として割り切る」ができない上に
人から言われて長時間労働しなければならず、
儒教の考えが強いから上位者の意に従わなければならない。
そういうのが働く人の苦しさにつながっている。
長時間労働するなら、人から言われてではなく、
自らすすんでやりたいものだね。