100%汚い

日々、いろいろな本の、さまざまな著者とお付き合いを
させていただくが、ほとんど100%といっていい。
何がというと、「汚い字の確率」だ。
大変著名な人たちではあるが、みな例外なく汚い。
なので、当方も同類であるのでホッとする。
「ああ、字が汚くても社会で活躍できるのだ」と思う。
字が汚いのも2種類あって、
「達筆すぎて読めない」のと、単に雑なのとある。
雑な場合は辟易するが、達筆なのは困る。
なぜなら「ここがわかりません」と尋ねるのに気が引けるからだ。
単に雑な人は、自覚しているから、
「わからなかったら訊いて」といってくる。
いつもファックスで修正の赤字を送ってくれる先生には、
電話で判読できない文字を聞いている。
これは他の編集者さんも同じようで、
もう少し楷書でわかりやすく、大きく書いてくれたら、
双方ともにハッピーなのだがなあと思うが、
それが彼の習い性なのだろうと思って諦めている。
活躍している人は、実力があるから読めない字でも許されるのであって、
私のような凡人は、やはり丁寧に書くのがよい。