夕方、帰宅の電車で席に座ったら、
隣に生後半年ぐらいの子とベビーカーに
２歳半ぐらいの子を抱えたお母さんが隣に座った。
胸に対面式に赤ちゃんを抱えていたのだが、
赤ちゃんの足が私の膝にあたった。
私が深く座り直すと、母親は赤ちゃんの足が
当たっていたことに気づき、「すみません、すみません」
と謝ってきた。
私は「全然、大丈夫です」といって、赤ちゃんの顔を見ながら、
うちの子と同じくらいだな〜と思って見ていた。
私のほうが先に電車を降りたのですが、その降り際、
赤ちゃんと、２歳半の子を、「かわいいなあ」と思って
眺めがら電車を降りようとすると、また母親が、
「すみません。すみませんでした」というのです。
私は何か言ってあげたかったが、タイミングがとれず
そのまま軽く会釈して去ってしまった。
もしかしたら、私が「かわいいなあ」と思って子どもを
見ていたのを、「この人、怒って睨んでるのかしら」と
思ったのかもしれない。
私は後悔した。
「赤ちゃんは何カ月ですか？
うちにも同じような小さい子がいるんですよ。
そんなに気にすることはないですよ。
大変ですけど、がんばってください」
とかなんとか言えばよかったと。
電車を降りて考えた。
あの母親は、子どものせいでいやな顔をされたり
迷惑をかけたと思ったりしたことがあったのかも
しれない。
めちゃくちゃ込んでいる電車にベビーカーを広げて
乗ったりしない限り、誰も子どもを連れた母親を
責めたりしませんから、安心してといいたい。
これからはそんな母親をみたら、
一言声をかけて、同志として励ましてあげたいと思う。
