子どもは荷物

「子どもは人生における一番の重荷」
といった人がいた。
荷物だったか、重荷だったか、そんなふうなことだ。
私はそのときまったく同意できなかった。
自分にはそのころもう子どもがいたから。
でも、あとでよく思い出してみたら、重荷じゃなくて、
荷物って言ったんだと思う。
荷物っていうなら、そのとおりだと思う。
重荷っていったら、明らかにマイナスイメージだけど、
荷物ならマイナスイメージじゃないもんね。
人の領分は背負えるだけの荷物って言葉があるけど、
人には分ってものがあって、過ぎると「分不相応」になる。
3人の子どもは、やや背負えるだけの荷物をオーバーしている
気もするけれど、それも今後の身体の鍛えようによって
カバーできるのではないかと思っている。
子どもは荷物に違いない。
でも、背負ったほうがしっくりくる山道もあろう。
それに荷物は足腰を鍛えてくれる。
これはただ歩いていただけではつかない筋肉だ。
最近は筋肉苦痛が一日おいてやってくるなんてことはない。
鍛えていれば、荷物を背負っていても山を登れるはずだ。