干支と甲子園

来年の干支(えと)は、「巳」でへび年である。
干支とはそもそも「十干」と「十二支」の組み合わせである。
十干とは、
甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、
己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き)
の漢字であらわされるもので、木の幹を語源とする。
これに子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥の
12を組み合わせて、
甲子(きのえね)をはじめとして、乙丑(きのとうし)、
丙寅(ひのえとら)……と続いていく。
甲子は大正13年にあたる。この年にできたのが甲子園というわけ。
丙午(ひのえうま)は、縁起が悪いとの迷信で、
これに当たる昭和41年生まれの人が極端に少ない。
十干と十二支の組み合わせが一巡するのは、
10と12の最小公倍数である60となる。
60年で一巡だから、還暦というわけだ。
十二支は中国から輸入されたもので、西洋の知識が入ってくる
までは、時間や方角を表わすのにも用いられた。
これくらいのことは日本人として、最低限知っておきたい。
(かくいう私は十干のいわれについて、最近知りました)