恩義とか恩返しとか

ファジアーノ岡山はいまだ連敗のトンネルから抜け出せません。
しばらくはチームもサポーターも我慢の日々が続きそうです。


ファジアーノ岡山の経営母体の社長は木村正明という人です。
岡山朝日高校を卒業して2浪の末、東大に合格。
ゴールドマン・サックスに入社し、35歳の若さで執行役員になる。
その後、故郷のサッカーチームの窮状を知り、
出資したのをきっかけに社長就任の誘いを引き受けます。
外資証券会社の役員という立場をポンと蹴り、
今は無給、それどころか持ち出して経営に参画している。
なかなかできることはでありません。
社長就任を決意したのにはいろいろ理由があったのでしょうが、
ひとつ、ご本人が語っていた話があります。
彼が大学に入ってすぐ父親が倒れ、亡くなってしまいます。
母親は保険の外交員の仕事を始めます。
そんなとき、岡山のかつての同級生の親たちが保険の大口契約を
してくれたというのです。
母親を助けてくれた恩義をずっと感じていたわけです。
チームを応援してもらうために、プライベートなこともあえて話し、
チームの顔になってアピールするところも素晴らしい。


地元に恩返しをするチャンスと木村社長は思ったといいます。
そういう話を聞いて、これはファジアーノを応援しなければと思いました。
と同時に、自分も直接的にも間接的にも、19歳まで過ごした郷里には
お世話になったのであり、恩義があることを改めて意識させられました。
ふるさと納税の制度もありますが、自分なりのやり方で、
身の丈にあったやり方で、何かできたらと改めて考えました。
まずはファジアーノ岡山を応援です。
できるだけ試合会場に足を運べたらと思います。