森林は水と酸素はつくらない

森林インストラクターの資格勉強のためのテキストを
読んでいると、「あれッ、そうなの!?」ということが書いてあった。
「森林は水をつくらない」というのです。
あと、「森林は酸素をつくらない」とも書いてあります。
どういうことかというと、こういうことです。


森林に雨が降ったときと、裸地(何もない土地)に降ったときでは
流水量は森林のほうが少なくなるのです。
というのは、植物の葉や茎から水分が蒸発(蒸散)する量が
けっこうあるので、流出量は裸地より少なくなるのです。
ですから、水が浄化されるという意味では「水をつくる」で
正解なのですが、単に川に流れ込む水の量を考えると、
「森は水をつくる」は言えないということになるのです。


また、「酸素をつくらない」とは、こう説明してあります。
植物は酸素を取り込んで光合成するのと同時に呼吸もして
酸素を取り込んでもいる。
そのため、酸素は+−で相殺されて、とても「酸素を生んでいる」
とは言えないレベルなのだそうだ。
なので、森林の効用ということでいえば、酸素を生むというよりも
二酸化炭素を吸収する面のほうがより重要なのです。
自然って、深いなあ。