ボーン・アルティメイタム

ボーン・アルティメイタム

ずっとたのしみにしていた映画です。
年間10本も映画館では観ませんが、これだけは
観ようと心に固く決めていた映画なのであります。
第一作目のボーン・アイデンティティをDVD鑑賞してから
すっかりその世界観のとりこになってしまい、
二作目のボーン・スプレマシーも映画館で鑑賞。
いや、今回も期待を裏切らない出来でした。
のっけから休みなくつづくアクションに、延々と途切れることの
ない緊張感。ハンパでない格闘で、観ているこちらも疲れてくる。
2時間弱があっという間にすぎた印象でした。
ただ、1、2作目に比べて、アクションが極まったのと引き換えに
人物の心理描写がやや手薄になった印象は否めない。
主人公ボーンの苦悩や葛藤というものがあんまり表現されてない。
主演マット・デイモンのセリフも極端に少ない。
アクション映画としてみれば最高峰だけど、
映画全体の出来としては、100点中72点ぐらいでしょうか。
たぶん自分がヒューマンドラマを好むせいでしょうね。
見せ場はボーンの、相手の行動を読んだクールな仕事ぶり。
こういうヒーロー像はあまりなかっただけにこのシリーズでは新鮮でした。
余韻を残したラストだっただけに、続編がつくられそうな気もするが、
マット・デイモンは「これが最後」といっているそうだ。
もっともっと観たい気がするのはぼくだけではないでしょう。