ついつい言ってしまう

先日、仕事のことで、取引先の方といろいろと話をしたのだけど、
新しく始めた仕事のことで、ぼくとしては結構突っ込んで
話をしてみた感じはあった。
要は「ホントにこれでいいんですか?」ということだ。
もちろん、このままでいいという結論もあるし、
このままじゃいけないという結論もあるだろう。
ついついけしかけるようなことを言ってしまったのだけど、
言った手前、自分もきっちりやらないといけないから、
自分を追い込む意味もあるんですよね。
本音で語って、たまにはぶつかり合わないといいものは
できませんよね。そのかわり、よかったと思えたときには、
みんなでよかったねって酒飲んで騒げばいい。
その日の帰り、こんなことが昔あったなとふと思い出した。
学生時代に大学で野球をやっていたころのこと。
ぼくらが2年生の秋、合宿のミーティングで先輩たちに
問うたことがあった。
「部の目標は何なんですか? 優勝ですか、それとも現状維持ですか?
先輩たちがはっきり目標を出してくれないとやりにくいんです」
それまで穏やかに話していた先輩たちの顔がガラッと変わった。
「現状維持でいい」などというはずがないことはわかっていたけれど、
チーム全体が優勝というにはおこがましい練習態度だったから
歯がゆくてしょうがなかった。
非常に強いとされていたチームに、2−4で
負けたときもそうだった。
試合後のミーティングでみんな、「よくやったじゃん、おれたち」
という雰囲気がありありと笑顔に出ていた。最初から勝てると
思っていなかったのだ。先輩もいたけれど、
「負けて笑ってるのはどうかと思う。善戦オーケー。それで
いいんですか? 悔しくないんですか?
笑ってたんじゃいつまでも勝てませんよ!」
と言ってしまった。
私、こう見えて(どう見えるかなあ?)、ついつい言ってしまうときも
あるんですよ。
言ったあとで自分でびっくりするんですけどね。
表面的な人間関係が多い世の中だけど、心のある付き合いを
したいものですね。