私はウソをついたことがない 

今日は世界的にウソをついていい日であると、
ローマ法王によって認定されている日(ウソ)であるので、
前日からどんなウソをついてやろうかと考えていた。
ところが、「ウソをついてやろう」と構えてしまうと、
これがなかなか難しい。
なぜだか考えた。
今日は他の人からもウソをつかれたということはなかった。
なぜなのだろう。
たぶんこういうことなのではないかと思う。
人々は日常的にウソを言うことに慣れすぎていて
「別に日にちを指定してもわらなくても、ウソつけるもん」
ということなのではないだろうか。
ウソともいえない、認識の違いのようなウソから、
大見得を切るようなウソ、お世辞にいたるまで、
大小のウソが世の中には存在する。
そして、そうしたウソがなければ、世の中はギクシャクしすぎて
うまく回らないことも確かだ。
私が今までついた最大級のウソは、
「私はウソをついたことがない」
ということだ。
今日はそれを言ってやればよかった。