29日、ある縁があって、RSKラジオ報道特別番組
「隔離の島から…ふたつの差別をみつめて」を聴いた。
ラジオは日常的にはあまり聴くことはあまりなく、
オススメされたときに聴くぐらい。
この番組は、瀬戸内のハンセン病療養所、長島愛生園で
義肢装具士として長年働いた入江弘さんの物語だ。
入江さんはハンセン病患者に寄り添いながら、
ハンセン病に対する差別偏見だけでなく、
被害者となったヒ素中毒事件の差別偏見からも対峙してきた。
ヒ素中毒事件とは、1955年に発覚した「森永ヒ素ミルク中毒事件」のこと。
この事件の被害者にも差別偏見の目が向けられていたことは、
今回、初めて知った。
RSKでは長年、長島愛生園のことを取材し続けているとのこと。
こういう扱いにくいテーマを正面から取り上げることは、
メディアとしての見識が問われるところであり、
自分の地元として誇らしい。
なぜこういういい教材があるのに、岡山の学校ではハンセン病に
ついてちゃんと学ばないのか。いや、ちゃんと学んでいる学校もある。
今では愛生園には修学旅行で児童生徒が訪れ、
クルージングによる見学もできるらしい。
この2つは国民の必修科目。
私自身も次世代に何を伝えられるか、考えていきたい。