日本人はイランとイラクという国とその人々のことは
国が違うだけで同じ民族なのだと思っている人が多い。
私もそうだったのだが、実はそうではないらしい。
イラク人はアラブ人であり、イラン人はペルシャ人だというのだ。
ペルシャ人は、ペルシャ語を話す人たちで、中東または西アジアに含まれる
イランを中心に住んでいる。
ペルシャ語は、インド・ヨーロッパ語族に含まれる系統の言語である。
一方のアラブ人は、アラビア語を話す人たちで、中東と北アフリカの国々に
住んでいる。
アラビア語は、アフロ・アジア語族に含まれる系統の言語となる。
イラクも主にイスラム教で、スンニ派とシーア派が多くを占める。
そして、当然ながらイランもイラクもこれらの単一民族で形成される
わけではなく、他民族であり、宗教もさまざま。
こういう基本的なことは常識として覚えておきたい。