ハラスメントとは

いま○○ハラスメントがたくさんできている。
最初、セクシャルハラスメント(セクハラ)にはじまって、
モラルハラスメントパワーハラスメント、マタニティハラスメント、
育児パパに対するパタニティハラスメントまであるらしい。
ハラスメントとは、嫌がらせやいじめを言うのだけど、
便利な言葉だなあと思う。
もちろん、嫌な気持ちになる人が多いからこういう言葉が
生まれたんだと思うから、そういう人が出ないように一定の配慮を
することは当然だ。
でも、その一方で叱られることとか、傷つくことに慣れていない人が
「ハラスメント」を安易に持ち出すのはいかがなものかとも思う。
こういう話でいつも思うのが、生きやすい社会をつくるには、
どっちも努力しなきゃいけないということだ。
今の風潮では、「ハラスメント」を使った瞬間に反論できない感じがある。
ハラスメントが「いじめ」の意味を持つから、
「いじめはダメ」という単純な回路が発動してしまうからだ。
「ハラスメント」の指摘を受けた人は言動を反省するべきだし、
「ハラスメント」をされたと感じて叱られたり、傷ついたりした人は、
安易にハラスメントを持ち出すのではなく、
自分の気持ちを伝える努力をすべきもののはずだ。
ハラスメントをするほうにだけ一方的な努力を強いるようでは、
結局、生きにくい社会を自分でつくっていることになる。
権利だけを主張してはいけない話の典型のような気がするのだが。