好きな釣りなら朝3時に起きられる。
好きなギターなら12時間弾いていられる。
そういう人はいるだろう。
でもどうだろう。
「お金をあげるので釣りをしてきてください」
「お金をあげるのでギターを弾いてください」
と言われたら。
最初は、好きなことでお金をもらえるのなら
こんないいことはないといって喜ぶだろう。
でも、そのうちその好きなことは仕事になる。
この商品を売らなければいけない、
いつまでに資料をつくらなければいけない、
といった仕事を、釣りやギターと同じようなものに
するためにはこの逆をやればよい。
つまり、お金のことを考えずに働くのだ。
お金のためでなく、誰かの役に立つために働くのだ。
お金のために動いている以上、それはすべて仕事になる。
お金のために仕事はするな。
人のために仕事をしなさい。
お金のために仕事をするのは疲れるが、
人のためにする仕事は疲れない。
自分の趣味の世界と違って仕事が素晴らしいのは、
人に喜んでもらえるからだ。
お金をもらわないと食べていけないからもらうけれど、
仕事を実際にするときはお金のことをいったん忘れて
誰かの役に立とう、誰かに喜んでもらおうと思って働くことだ。
お金はお礼を言ってくれないが、人はお礼を言ってくれる。
逆に、してもらった仕事にはお金を支払ったかどうかに関係なく、
お礼を言おう。立場の上下に関係なくお礼を言おう。
それが仕事を長く続けられるコツだ。