一人暮らしの魅力

私は19歳から結婚する31歳まで一人暮らしを続けた。
19歳に一人暮らしをはじめたとき、
親の有難さを感じたことはなかった。
というのも、炊事、洗濯、掃除が苦にならなかったからだと思う。
家事に苦労して、嫌で嫌でどうしようもなく、
やっとのことでやっていたなら、
「こんな大変なことをやってくれていたんだ、ありがたい」
と思ったに違いないが、そうではなかった。
家事は新鮮だった。特に料理はどっちかというと好きなほう。
まあ、それもたまにやるから好きでいられるというレベルだが。
親の有難さを感じたのは、やっぱり働きはじめてから、
お金を稼ぐことの大変さがわかってからだ。
初めて一人暮らしをしたときにホームシックになったこともなかった。
自由を感じた。
いろいろと実家ではできないことができる。
たとえば、夜更かししたりね。
子どもにも一度は一人暮らしを経験してほしいと思っている。