戦わない境地

飲み会で同席した人が自分の人生の不遇を嘆きだしたら、
なんと言えばいいのか、言葉に迷う。
「人生の勝負はまだついてない」なんていうのも白々しい。
実際はそう思うけど、それは言えない。
そもそも人生に勝ち負けなんてない。
だから、人と比べないほうがいい。
どうしたって上には上がいて、全員に勝ったとは思えないからだ。
学歴とか収入とか、そういうわかりやすい尺度に
勝敗を求めないほうがいい。
でも、「幸福感」なら、尺度がないから、
「おれは世界一幸せだ」というのが成り立つ。
数字で示せるようなものを求めなければいいわけだ。
同じ土俵で戦っても力士に勝てるわけがない。
でも、マラソンなら力士に勝てるかもしれない。
勝手に別次元の勝負を挑んだほうがいい。
勝てる勝負(比較)しかしないので、絶対に負けることはない。
そして、それにも飽きたら、もう勝負すること自体をやめる。
比較することをやめれば、何にもとらわれなくなる。
私もそういう境地にたどり着きたいものだなあ。