ライターと編集者

ライターと編集者は、理容師と美容師みたいなものだ。
私が通っている、いわゆる「1000円カット」の散髪屋は、
理容師と美容師が入り乱れているらしい。
店によって、理容師ばかりだったり、美容師ばかりだったり
するようなのだ。
どっちも髪を切る仕事だが、彼らに言わせたら
「ぜんぜん違う」というかもしれない。
だが、ライターと編集者のほうはあまり違いはない。
名刺にエディターと書いてあっても、
ライターをすることもあれば、その逆もある。
どっちに仕事の軸足があるかでしかない。
最近、ライターとして「どんな分野が専門か」といわれ、
同時に「いろんな企画をください」ともいわれる。
ライターとして専門を極めていけば、
「いろんな企画」は出せなくなる。
たぶん、私のことを、ある人はライターとみて、
ある人は編集者として見ているんだろう。
「いろんな企画を出せるライター」でありたいが、
それを続けていった先に、専門性のないライターで食い扶持が
あるのかどうか大いに疑問だ。
自分が本当は何をやりたいのか、
もっと突き詰めて考える必要があるのかもしれない。