夏の夕暮れのカラスウリ

一昨年の夏だったか、早朝に子どもを連れて散歩したとき、
セミの幼虫が成虫になる場面に遭遇した。
これを見たかったからでもあるのだが、
本当に見られたときはちょっと興奮した。
この夏はぜひ、カラスウリの開花を見てみたいと思っている。
カラスウリは、ウリに似たキウイほどの大きさの実をつける
植物なのだが、花が特徴的でおもしろい。
ただ、なかなか目にすることが難しい。
カラスウリの花は夏の日の夕暮れから咲き始め、
明け方にはしぼんでしまうからだ。
白い花びらに、虫が来るのを拒むような食指みたいな
糸状のビラビラがついていて、どこか妖艶さを感じさせる。
1時間でみるみるうちに咲くらしいので、
根気よく眺めていれば、花がゆっくり動くさまが見られるかもしれない。
ただ、夕暮れどきなので、不審者に見られないようにする必要があるが。