「おひねりは四角い紙のほうで」

この2か月でステージショーを2回みた。
ひとつは犬の大道芸で、もうひとつはアクロバットショーだ。
「最近はこうなのか」と思ったことがひとつある。
ショーが終わると、「おひねりは四角い紙のほうで」と言ったのだ。
おひねりというものは、金額を指定するものではない。
わずか30分ぐらいのショーに1000円よこせというのである。
というのも、彼は場所を借りているだけで、会場の所有者からは
出演料をもらっていないからだという。
そんなのしらんがな。
「もちろん、コインのほうでもいいんですけど」
という言い方ではない。
「紙のほうでお願いします!」
そうはっきり言う。
で、見てたらけっこう千円札を出す人もいる。言ってみるものだね。
特に高齢者が多いところなんかは、おじいちゃんが
孫に持たせたりしている。
「これでも時代なのか」と思うと同時に、
会場を提供しているところに、「ちょっとは出演料あげなよ」
とも思ってしまう。