危ない健康法

書店に行くと、健康書籍のコーナーが設置されていた。
見ると、
「お米は食べるな!」
「パンは危ない」
「小麦粉を食べてはいけない!」
とかいう書名の本が並んでいた。
「じゃあ、何を食ったらいいんだ!」と心でつぶやいた。
いま健康法がそのままタイトルになっている本は多い。
「こういうところをもめ」とか、
「こういうのを食べろ」とかだ。
本の中ではちゃんと内容について書かれていると思う。
でも、今の人は忙しいからそれをちゃんと読める人ばかりではない。
すると、こうした本のタイトルだけ拾って、
「ああ、白米はよくないんだな」とか「牛乳はよくないんだな」とか、
「断食するといいことがあるんだな」と思ってしまう。
これはとても危険だ。
聞きかじりの知識で下手に健康法に手を出すと不健康になる。
万人にあてはまる健康法はすでに出尽くしているから、
個別の人に当てた健康法が出ているに過ぎないのだ。
あらゆる健康法は、決して聞きかじりでやってみないことだ。