CSIみてます

知ってる人にはいまさらな話だが、
アメリカの大ヒットテレビドラマシリーズ「CSI(科学捜査班)」が
すこぶるおもしろい。
警察内部の科学捜査班が、科学技術を駆使して物証を固め、
事件を解決していくというものです。
一つの事件だけを扱うときもあれば、2,3の事件を複合的に見せながら
構成する場合もありますが、総じて、科学的な根拠を羅列するだけでなく、
人の本性や感情に迫っていくのが見どころです。
「死体は嘘をつかない」といったのは有名な検死医でした。
CSIでも「証拠は嘘をつかない」ことを前提とし、科学的根拠をもとに
事件を推理し、解決に導いていきます。
でも、どんなに科学的に証拠をつみあげる様子がかっこよく、
興味深くてもそれだけでは感動の域に達しません。
この番組が感動の域に達しているのは、
科学という感情がまったく入り込む余地のないものを扱う人たちが
実は感情に左右されるひとりの普通の人間だということです。
冷徹に証拠を固めていく部分と、人間として「犯罪は許せない」という
感情の部分というドライとウェットを、
絶妙なバランスで配合しているのです。
日本でも「科捜研の女」とか、「絶対零度」なんていう、
似たようなテーマのドラマがありますが、
CSIの影響が少なからずあるでしょう。
アメリカのテレビドラマは長いので見る気がしなかったのですが、
一回ごとに完結する話なので、毎回たのしみに見ています。
興味のある人は、ぜひどうぞ。