笑点の笑いのポイント

20代後半から、日テレ系「笑点」をよく見るようになった。
それを人は、「老化」という。
メンバーも若返り、年が近い人が出ているせいかもしれない。
最近は、笑点を見ていると、本人のキャラが大切なのだなと思う。
小遊三はコソドロ、楽太郎は腹黒いといった具合だ。
それに加えて、彼らが笑いのネタとしているのは、
皮肉と意地悪さである。
それも世間に対する皮肉と、メンバーに対する意地悪さである。
これがメンバーに対する皮肉と、世間に対する意地悪さになると
笑いは生まれない。
要するに、彼らは代弁者なのだ。
世間に対して皮肉ってくれると、胸がスッとするのだ。
また、人に対して意地悪を言うことがはばかられる世の中だけに、
みんな言いたいのに我慢している。
だから、メンバーがメンバーに対して意地悪をいうと、
自分が日頃できないものだから、胸がスッとするのだ。
メンバーに対して視聴者は、「よくぞいってくれた」と思っている。
こういうのを一言で、「溜飲を下げる」という。
日曜に笑点を見て溜飲を下げ、また月曜から仕事で人に頭を下げる
ってわけだ。
おあとがよろしいようで。