「ロビンソン漂流記」を読んでいます

アウトドアの真似事が好きな私。
バーベキューやキャンプが大好き。
サバイバル生活の殿堂っていったら、
「ロビンソン漂流記」しかないですよね。
少年時代に名作という名作を素通りしてきたので、
いまになって読んでいますが、これ、めっちゃくちゃおもしろい。
主人公のロビンソン・クルーソーは親の反対を押し切って船乗り
になり、難破して奴隷になる。
しかし、そこから逃げ出し、ブラジルに漂着。
現地でひと財産を成すのだが、そのまま平凡な成功をよしと
しなかった彼はまた航海に出て難破してしまう。
その無人島で長い月日を過ごすのだが、彼がおかしくなりそうな
精神状態のなかで、自分の考え方によって精神に異常をきたす
ことから回避する。その考え方というのが、


「すべて悪いことは、それに伴っていいことと、さらに悪いこととを
勘定に入れて考えるべきなのだ」


というものだった。そこで彼はこのように考える。


悪いこと                  
私は救出される望みもなく、この絶島に漂着した。 
良いこと
しかし、私は生きていて、船の他の乗組員は全部溺死した。


悪いこと
私は人類から引き離され、この島で全く孤独に生活しなければならない。
良いこと
しかし、私は食糧がない、不毛な地で餓死することになったのではない。


悪いこと
私は体を蔽う着物さえもない。
良いこと
しかし私がいる所は熱帯で、着物などはほとんどいらない。


彼はこのようにどんなに惨めな状況でもその中には、
何かしら感謝すべきことがあることに気づくようになっていく。
その考えがやがて宗教にまでたどり着くのは自然なことだった。
ともあれ、最悪な状況でも何かよいことを探し出すこの考え方によって
彼は精神の破綻から免れ、苦境から這い出す自分への活力源とした。
現代でもこうした考え方は十分通用する。
おしまいまで読んだらまた感想を書くことにします。