参議院選挙で驚きの結果

かつてこんなことがあったか。
まさに空模様と同じく、雷鳴が鳴り響いた選挙だった。
民主が60議席、自民が37議席
1人区では自民の6勝23敗であった。
前回の「郵政選挙」で自民が大勝したから、
そのゆり戻しがあることは予想されていたけれど、
ここまでの結果になるとは思わなかった。
オーバーだなと思っていた前評判もあながち間違っていなかった。
とはいえ、みんなが民主に期待して投票したというよりは、
「もはや自民には任せられない」と思った結果ではないか
という気がする。
ここまで閣僚の失言、失態が続いたのでは安倍首相もかわいそうな
気もするが、これは小泉内閣でもあったこと。
郵政造反組をすぐに復党させたり、強行採決が相次いだり、
国民をバカにしすぎた面があったのも事実。
国民の政治不信はかなり強まったのではないか。
最近感じるのは、プロの政治家が育つ仕組みがこの国には
ないのではないかということだ。
政党も若手を育てる余裕はないし、結局、二世や秘書が世襲のようにして
地盤を引き継ぐという構図ばかりだ。
政治家が「生活者である市民の代表」というより、
単なる「支持者の利益を代弁する人」になってしまっている。
しっかりしたプロ政治家が育つ仕組みが必要だと思う。
タレント議員も結構だが、せいぜい毎回投票するぐらいの
政治に興味を持っている人に出馬してもらいたいものだ。
そんなことを思った参院選でした。