A(C)

虚栄心、見栄、プライド。
悪い意味でのこういう心をもつのが
人生で最も損をするなと思う。
岡山ではこういう人を「ええカッコしい」という。
A(C)とも書く。
「こんな人と付き合ったら程度の低い人と思われそうだ」
「こんなことで感動してたらなんだか薄っぺらに思われる」
「流行に流されてるみたいでイヤ!」
そういう考えが日々頭に浮かぶのである。
人は誰でもA(C)である。
人によく見られようとする。
「あの人は立派だ」「あの人はすごい」と言われたい。
それだけならまだいいが、よく見られたい気持ちが
強すぎると考えが歪んでくるのである。
生きがいとか、どういう人生を歩みたいかがわからないから、
とりあえず「他人に評価されたい」と願うのである。
自分が思うとおりに生きていれば、
「他人の評価」はどうでもいいはずなのだ。
そうやって自分をさらけ出し、
「私ってこんなもんですよ」
と言ってみれば、人はたくさん寄ってくる。
すべての人に好かれようと思うから気が重くなる。
どうしても付き合わなければならない会社の同僚以外は、
いつでも終わりにしたっていい関係ではないか?
自分に嫌いな人がいるのと同じように、
自分も誰かから嫌われていても不思議ではない。
そう思えれば気はラクだ。
自分では気づいていないかもしれない。
必要以上に自分をよく見せようとしていないか?
たまに考えてみる必要がある。