自分なりでいい

日々、幽霊のような仕事をしている。
幽霊といってもゴーストのほうで、早い話、ゴーストライター
仕事をしているわけですが、人の話を聞いて本にするわけですから、
話を聞く人とある意味で同化しなければなりません。
ところが、私にもアイデンティティというものがありますから、
話を聞く本人と同化してしまったあとは、自分のアイデンティティとの
せめぎあいが起こります。
どういうことかというと、「おれって、もっとがんばらなきゃいけないな」
と思うわけです。
話を聞く人たちはその世界では一流の人たちばっかりですから、
毎日、自己啓発を受けるわけです。確かに触発されます。
で、自分の仕事にも役に立つことはたくさんあるわけです。
でも、それを全部やってしまおうとする自分に気づくことがあります。
彼らなりの成功の法則を自分にも当てはめてしまって
変にがんばってしまう。そうなると、煮詰まってしまうんです。
そういう自分に気づいて最近思うのは、


「自分なり」でいいということ。


自分ができることをやればいい。
ぼくは彼らのような社長や有名人にならなくていいし、
同じ人間になったらつまらない。
自分なりでいいと思えたら、崩壊しそうなアイデンティティ
また緩やかに元に戻るような気がして、スッとラクになりました。
人の成功法則を参考にするのもほどほどにしなくてはなりませんね。