「赤ちゃんポスト」の是非

意見はまっぷたつに割れました。
熊本の慈恵病院が「こうのとりのゆりかご」、
いわゆる「赤ちゃんポスト」の設置が承認される情勢です。
このことについての是非を夫婦で話したところ、
私は賛成であり、妻は反対でした。
世論でもたしか賛成が6割、反対が3割、その他が1割だったと思います。
私たちも11月に出産を控えているので、他人事ではないのです。
妻は「ポストに置いていくぐらいなら、最初からつくるべきではない」
というのですが、「でも、現実問題に置き去りにされる例がある。
目の前の命を救うためなら、そういう方法があっていい」というのが
私の言い分でした。
とはいえ、私も何の迷いもなくそう言い切れるかというと、
そんなことはありません。妻も話していて迷ってしまったようでした。
自分たちは幸運にも望んで子どもを授かることができたが、
そうでない夫婦もおり、実際に遺棄される赤ちゃんもいる。
「捨て子が助長される」とか「匿名でも許されるのが問題」とする
意見もある。命を最重要視した病院の選択は、大変勇気のあること
だと思うし、現状を憂えるばかりでなく、何か具体的な手立てを
打つことは大切なことだと思う。
やる前にあれこれ考えてやらないよりも、まずやってみて
よりよい方向へ軌道修正していくことも必要だろう。
自分たちに関係のありそうなことだとニュースに関心が出てくる
という例でもありました。