ありえない出版業界

出版業界というのはおもしろいところで、
それが一番現れているのが、
他の出版社の人の本を出すのがOKなことだ。
A出版社の社員の本を、B出版社が出すのだ。
C出版社の社長の本をD出版社から出す
ということもある。
自分のところの人間が書いた本を、
自分のところから出すなんて自画自賛でいやらしい、
という極めて日本人的な考えがあるのだと思う。
私はこういうところが出版業界の好きなところだ。
自分のところの利益だけを考えるのではなく、
業界全体が活性化するようなことを考えることが
今も出版業界に求められていることだと思う。