子どもにはスモールステップを超えさせよう

昔はとくに意識しなくても体験できていたことが、
いまは危険な状況がたくさんあるので、
自然な場面ではやらせず、あえてそういうシチュエーションを
作る必要がある。
たとえば、お使いなんかがそうだ。
昔はかわいい子には旅をさせよ、といっていたが、
旅なんてとんでもなくて、近所にお使いに行かせるのも
おっかなびっくりやっている。
危機管理の専門家に言わせると、小学生のうちは一人歩きは
させないほうがいいというのだが、
なんでも禁止していると、自分でなんでもやるという人間が育たない。
いつまでも親に面倒見てもらわなければならなくなる。
これはあらゆる場面に言える。
お小遣いを上げるかどうか、インターネットをやらせるかどうか、
禁止するのは簡単だが、それによって、お金の使い方や
インターネットの使い方が身につかない。
こういうときには、やはりスモールステップを踏ませないといけない。
駐車場で車の中から見守りながら、ものを買いに行かせるとか、
後ろで見守りながら、ネット検索させるとかだ。
最初は、手取り足取り教えて、小さな段階を踏ませていく。
多少の失敗には目をつむって、それでもやらせていく。
そうして小さな失敗をやっておくと、大きな失敗をしないで済む。
めんどくさいが、そういう丁寧な見守りが必要だ。