安易な自粛は必要なし

熊本地震で自粛ムードが広がっている。
40人以上が亡くなり、10万人が避難生活を余儀なくされている。
相当数の家屋が損壊して、人々は途方に暮れている。
自粛ムードが流れるのも当然だろう。
でも、安易な自粛はあまり意味がない。
被災地への交通を妨げるような大規模イベントや、
地震を連想させるような映画、演劇などはしかたない。
だが、その他のものは自粛する必要はないのではないか。
前にも書いたが、ここにも「考えるのが面倒なので、すべて抹殺する」
という現代社会の雰囲気を感じる。
何か言われる前にやめてしまおう、という考えだ。
野球やスポーツ、音楽なんかは前記の前提に反しないならやるべき。
そういう楽しみが全部なくなると、よけいに気が滅入るという
被災者の声もある。
私たちはできるだけ仕事をがんばって、稼いだお金から寄付などすればいい。
物を送れる人は物を、体が動かせる人は現地でボランティアを、
お金がある人はお金を提供すればいい。SNSで励ますだけでもいい。
自分の頭で考えて、被災地のためになるということを、
自分でできる範囲でやるべき。
とにかく、深く考えないで「批判されるのが嫌だから、やめとく」
というのだけはやめたい。
今はとにかく誰も責任を取りたくない無責任社会だね。
なんでこうなってしまったか、考えていきたい。