記者はいらなくなる? 

いまコンピュータの未来を占うみたいな話の本を
つくっているんだけど、輝かしい未来が描ける一方、
暗澹たる気持ちにもなる。


20年後ぐらいには、自分の仕事がなくなるなっていう
未来が十分可能性がある。
いま記事を自動生成するソフトが研究されているんだって。
会議の議事録から重要なところを取って、
テンプレートにはめ込んで、コンピュータが記事をつくる。
研究されているのは、短い記事なんだと思うけど、
これは長い記事にも反映されることが確実だ。
そのときには音声入力も飛躍的に高度化されていて、
しゃべった3時間後には、ラフ原稿ができるってことは
十分に考えられる。
これによって本はぐっと安くつくれるようになるだろう。
でも、私のような仕事はなくなる。
コンピュータが仕事を奪う
これはもうどうやって避けられない。
別の仕事を考えるしかない。
医者だってもういらなくなるかもよ。
全身をスキャンしたら、悪いところがわかるようになるから。
でも、看護師の仕事はなくならない。
包帯は人間に巻いてもらいたいもの。
ヒントはここにある。
どうしても人間にやってもらいたいという仕事は残る。
ウェイター、ウェイトレスとか、子守りとかね。
介護もそうかもしんない。司会者とかね。
学校の先生なんかは、ぐっと少なくなって
子どもはほとんどビデオを見て勉強するようになる。
学校の先生は職がなくなって、家庭教師が増えたりとかね。
みんな安いものを求めるけど、それはどこかで誰かの職が
なくなっていってることも意味する。
コンピュータのプログラミングする人だけが儲かる。
だからか、学校の必修科目にコンピュータ・プログラミングを
入れようという話になっているのは!
これはもう良い悪いの話じゃない。
この波は、津波より確実にやってくる。
しかもいっぺんにはこないで、じわじわやってくる。
気付いたら飲み込まれていたということになる前に
自分の生き方を考えておく必要がある。