おもろい!「スーパープレゼンテーション」

NHKが月曜深夜に放送している
「スーパープレゼンテーション」がおもしろい。
中でも、先日放送されたインド人のバンカー・ロイによる
「裸足の大学」は特によかった。
裸足の大学とは……



学位を持っている人は入れない。
ひと月に100ドル以上はもらえない。
卒業証書はなく、20年いても明日去ってもよい。
電気は太陽光発電で賄う。つくったのは、8年間の初等教育しか
受けていないヒンズー教の僧侶。
建物をつくったのは村の大工。
屋根の防水処理をしたのが村の女性たち。
林学の専門家に、大学にはどんな樹木を植えたらいいかと聞いたら、
「やるだけ無駄」と言われた。
しかし、村の長老にアドバイスを求めたら、豊かな緑が生い茂った。
大学では女性たち自身がつくったソーラー調理器で料理がつくられる。
読み書きできないおばあさんが子どもたちの歯を診る。
雨水利用のシステムを考え、4年干ばつが続いても耐えうる。
太陽光発電装置のエンジニアはおばあさんたちで、まるでドイツ人が
つくったような精密な装置をつくる。


……という、これまでの大学という教育機関の範疇におさまらない施設だ。
そもそも「裸足の大学」は教育機関ではなく、
「学び」の場だという。
バンカー・ロイは最後にいう。
「私が言いたいのは、外に頼る必要はないということ。
答えは近くにあります。身近な人を頼りにしてください。
世界銀行の言うことは気にせず、当事者に聞けば答えは出る」



ところどころに笑いをちりばめており、プレゼンテーションの勉強にもなる。
実はこの番組は一風変わった語学番組なのだが、
その内容は知的好奇心をくすぐるものになっている。
企画のヒントにもなりそうなので、しばらく見ようと思っている。