ラッキーナンバー7

タイトルからしてお気楽なハリウッド映画かと思うと違った。
えらいサスペンス調&シリアスであった。
最初、主人公がジョシュ・ハートネットだということにぜんぜん
気づかなかった。見たことがあるハンサムガイであることはわかった。
モーガン・フリーマンなど、結構大物も出ている。
話の展開も申し分ない。
意外性もある。
美女(?)も出てくる。
でも、何かが足りない。
何が足りないのだろうか。
ストーリーは、ハートネット扮する青年が友人に騙され、
殺人を依頼されるようになっていくというもの。
青年は勘違いされたまま、殺人に手を染めるのだが……ってな内容。
まあ、人はバンバン死にますね。悲しい話もある。
最後は「正義らしい」ものが勝つ。
で、何が足りないのか考えてみるに、
こういう映画にはぼくらは慣れっ子になってしまって
しまったのかもしれないと思った。
金と裏切りと復讐と、愛情のもつれと警官の買収と、殺人と。
私たちとあまり接点のない暗黒の世界を描いている。
アメリカが全部そうかといったらそんなわけはない。
大多数の人は銃の恐怖はちょっとあるかもしれないけれど、
ぼくらとあまり変わらない生活を営んでいるはずだ。
アメリカでもハートフルな作品があるのに、
日本がそれを買っていないのではないかな。
この映画を見て、アクション(暴力)ではない、もっと普通の
アメリカ映画が見てみたくなってしまいました。