人ごとじゃないッ!

テレビのコメンテーターとか町の評論家(主に居酒屋にいる)たちが
言っていることが大嫌い。
なんでかっていうと、すんごい「人ごと」だからですよ。
なんか事件や事故が起こると、
「なぜ未然に防ぐことができなかったんですかね」とか
言うんですけど、ぜんぜん気持ち入ってないですよ。
冷静にコメントすることが賢いと思ってる。
高みから分析してみせることがエライと思ってる。
そんな人よりは、知識はないけど自分のことのように悲しんで、
たまに涙しちゃうピーコの話のほうがまだ聞いていられる。
マジメに話しているけど、それだけだなっていう人は
言葉に端々にそういうのが表れるんです。
よくぼくの周りの人が言います。
「みんな自分のことしか考えていない」って。
ストレス社会なのは自分のことしか考えてないからだと
思いますね。
ストレスで疲れる人は一回、他人の幸せのために
動いてみたらどうでしょうか。
自分のことしか考えていないから、
どんな悲惨な事件も「人ごと」なんです。
見聞きした事件や事故のことを自分のこととしてとらえれば、
同じことは起こらないはずなんです。
自動の回転ドアで事故があったとき、自分たちのとこは大丈夫かなって
「自分のこととして」あのニュースを聞いて点検していたら、
エレベーターやガス給湯器の事故は起こらなかったはず。
自分のところは大丈夫かって考えてみることが
歴史から学ぶということではないのか。
「かわいそうに」と思った次の瞬間にそう考えることができれば、
犠牲になった命が少しは救われるというものではないか。
したり顔で冷たく分析するような評論屋には
絶対になるまいと固く思う今日この頃なのです。