今シーズンのラグビートップリーグは、神戸製鋼の優勝で終わった。
今シーズン来日した最も大物の選手といえば、
なんといってもダン・カーターだろう。
世界最優秀選手にたしか2度輝いたことのある選手だ。
今シーズン、神戸製鋼の選手OBたちと現役選手が
盃を交える会が催されたという。
このとき、あるOBの前にダン・カーターが座った。
昔のクラブの話を聞かせてほしいと、カーターは言った。
そのOBは「僕は7連覇の時の選手じゃないよ」と伝えたが、
「関係ない」といって、延々と続く話を黙って聞いていたという。
なんということはない話だ。
でも、世界最高の選手の立場になってみれば、
こんなことは簡単にできないことだと思う。
その国のアマチュアのクラブの過去について
学ぶことは、口で言うほど簡単ではない。
ああ、超一流とはこういうことなのだなと思った。
謙虚さが半端じゃない。
それがあるから「まだちょっと」「もうちょっと」と
学びを続けられるんだろう。
それはグラウンドでのプレーも一緒。
私は超一流ではないが、彼の謙虚さはすぐにでもマネできそうだ。