超一流の理由

今シーズンのラグビートップリーグは、神戸製鋼の優勝で終わった。

今シーズン来日した最も大物の選手といえば、

なんといってもダン・カーターだろう。

世界最優秀選手にたしか2度輝いたことのある選手だ。

今シーズン、神戸製鋼の選手OBたちと現役選手が

盃を交える会が催されたという。

このとき、あるOBの前にダン・カーターが座った。

昔のクラブの話を聞かせてほしいと、カーターは言った。

そのOBは「僕は7連覇の時の選手じゃないよ」と伝えたが、

「関係ない」といって、延々と続く話を黙って聞いていたという。

なんということはない話だ。

でも、世界最高の選手の立場になってみれば、

こんなことは簡単にできないことだと思う。

ニュージーランドからしたら、日本はラグビー後進国

その国のアマチュアのクラブの過去について

学ぶことは、口で言うほど簡単ではない。

ああ、超一流とはこういうことなのだなと思った。

謙虚さが半端じゃない。

それがあるから「まだちょっと」「もうちょっと」と

学びを続けられるんだろう。

それはグラウンドでのプレーも一緒。

私は超一流ではないが、彼の謙虚さはすぐにでもマネできそうだ。